東北の小京都、秋田県仙北市にある角館は江戸時代の武家屋敷の街の様子を今に残す伝統を伝える地域です。角館は東北の中でも有名な桜の名所で、ゴールデンウィークは必ず角館に行くという人もいるほど。今回はそんな角館の桜についてご紹介します。
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角館の桜
角館には２つの武家屋敷街があります。
１つは内町の武家屋敷群、もう１つは田町の武家屋敷群です。
どちらの武家屋敷街にも見事なシダレザクラやソメイヨシノの桜並木があります。
武家屋敷のシダレザクラは今から約350年前角館を治めた佐竹家に、京都の三條西家から嫁入りがあり、その際植えられたと言われているものです。
最初は3本の苗木から始まったこのシダレザクラですが、今では400本までに増えました。
ちなみに、一般的にシダレザクラと言われている桜は正しくはエドヒガンザクラと言われる桜の種類でその変種だけがシダレザクラと言われます。
淡い紅色の小さな花びらが細い枝についてしなやかに伸びている姿が有名ですが、シダレザクラが天然記念物になっている例は少なく、貴重であると言われます。
また、檜木内川堤(ひのきないがわつつみ)のソメイヨシノは1934年天皇陛下のご誕生を記念して、植樹されたのがはじまりです。全長2㎞の桜のトンネルは檜木内川と平行にあって、緑の芝生の広がる河川敷は5月のはじめに満開の時期を迎えます。
今から30年前、この檜木内川堤のソメイヨシノも法律の改正によって伐採の危機にさらされた時期もありました。
しかし、仙北市民の厚い保存活動の末、名勝に指定され、現在も美しい姿を見せています。
角館の桜 開花予想
角館の桜の時期は毎年仙北市のホームページで公開されています。
仙北市のトップページ は、こちらです。
リンク規定でトップページしかリンクを貼れないため、下記の順番でご覧ください。
- メニューバーで｢観光情報｣
- 左サイドの下の方｢ライブカメラ｣
｢ライブカメラ｣をクリックすると、街中の様子が、ライブカメラでインターネット上に365日配信されています。
｢角館武家屋敷通り｣をご覧ください。武家屋敷通りの両サイドに桜の木がズラッとそびえています。
市のサイトによると、2015年は過去4年間の中で最も早い開花を迎え4月20日には満開を迎えました。しかし、2016年2月16日現在、秋田県仙北市は雪が積もりまだまだ春は遠そうな雰囲気です。
そのため2016年の桜の開花は例年と同じ4月下旬が予想されます。
Cherry blossom in Kakunodate
秋田・角館の桜(sakura)祭り 武家屋敷・桧木内川堤
花の名所案内 Samurai houses(6分37秒)
※角館桜で一番視聴回数の多いYouTube画像です。
数多い桜の有名所の中でも、武家屋敷と桜のコンビネーションは、そうは見れませんね～。風情が違います。しみじみと味わってください。
角館桜まつり
角館の街で行われる桜まつりは実に様々なイベントが催されます。
ほとんどのイベントが4月下旬から5月上旬に行われるため、角館でお花見を楽しみたい方はゴールデンウィークに行くことをおすすめします。
さて、角館の桜まつりの特徴は見て楽しめる催し物が多い点にあります。
この理由が角館の街の中にあります。
角館の町は日本の国内で100ヶ所以上が登録されている「重要伝統的建造物群保存地区」に指定されており、保存されている武家屋敷の中では、古民具製作や鎧着用体験などが体験できます。
また、様々な展示会も行われますので、角館に伝わる伝統の技を身近に感じることができ、旅行先で新しい趣味に目覚めるきっかけにもなります。
by June
角館の桜 グーグルマップ 地図
あとがき
日本狭しというか、広しというか、武家屋敷と桜が見事に相まって、楽しめる街。
桜一辺倒のあっちやこっちとは、かなり趣が違います。
武家屋敷に垂れ下がるシダレザクラなんて、絵画のワンシーンしたところで、ハマり過ぎです。
日本の歴史散策とともに自然の桜を愛でる。なんて優美なとこなんでしょう。一度は訪れたいですね。それもGWに時期が重なれば、混みあいはするでしょうけど、行きやすいですね。
by emile