潮干狩りの持ち帰り方◇海水どうする? あさりの砂出し方法も

潮干狩りの持ち帰り方◇海水どうする? あさりの砂出し方法も

潮干狩り 持ち帰る方法
「潮干狩り」それは家族が最も身近に海という自然に触れ合えるイベントです。夏の海水浴はもちろん魅力的ですが、小さなお子様を連れて行くにはまだちょっと心配というご家族には、4月上旬から始まるこの潮干狩りの期間を海デビューの前哨戦(ぜんしょうせん)としてはいかがでしょう。

今回はその前哨戦の最後を上手にしめくくるため、潮干狩りのあさりの持ち帰り方をご紹介します。

見出し

まずは敵を知ろう!―アサリとハマグリの住むところ―

日本人とアサリの歴史は本当に長いです。何しろ2000年以上前のごみ箱(貝塚)からも大量のアサリが発見され、アサリやハマグリは春から夏にかけて最もたくさん食べられたことがわかっています。

では昔の人々はどうしてそんなに大量のアサリを取ることができたのでしょうか?(もちろん潮干狩りは開催されていません)答えは簡単あさりの住める環境が沢山あったからです。

ではアサリの好んで住む環境とはどんな環境でしょう。

それはあさりの漢字を見ればよく分かります。アサリを漢字にすると「浅蜊」と書きます。
つまり、浅蜊は海の「浅瀬」の所で暮らす習性があります。

持ち帰る際はこのことを留意して、あさりが呼吸をしやすいように持ち帰りましょう。

アサリを新鮮なまま持ち帰る方法―ずっと元気なままで―

アサリを新鮮なまま持ち帰るには、アサリが生きていける環境にできるだけ近づけてあげること。なおかつ、人間がすぐに食べられるような工夫をしなくてはなりません。

そこで、用意するのが海水です。

ネット上では様々な情報が流れており、網に入れるとか海水は別にするとか諸説あります。しかし、普通のスーパーで買ってきた活あさりの処理法をよく思い出してください。

活アサリを処理するとき、水道水ではアサリは砂をはいてくれませんよね。つまりアサリは自分の生まれた環境でないと呼吸をし続けていけない生物だということです。

アサリをお家で新鮮なまま持ち帰りたいなら、アサリが呼吸できるくらいの底の浅い入れ物に海水を入れましょう。アサリに呼吸(砂はき)をしてもらいながらお家に帰れば、時短にもなります。

この方法を取る際は育っている浅瀬の環境と同じように激しく揺れないよう十分注意して下さい。例えば、高速にのる場合はこれでよいでしょう。そうでない場合は、アサリが揺れて口を開きませんし、海水量も気をつけてください。

車揺れが激しそうな場合

さて、みんなが高速に乗って帰れるわけではないので、揺れが激しい場合について。

こちらは、クーラーボックスや発泡スチロールの箱を利用して、冷やしながら持ち帰る方法です。

帰路時に砂抜き作戦は、諦めてください(笑)。帰宅後すぐにお召し上がることも、ね。

帰ってから、砂出しをするので、海水をペットボトルにいれてお持ち帰りください。重かったり、ペットボトルを忘れたら、下記の方法で普通に砂抜きします。

クーラーボックスには、アサリが乾かない程度の海水を入れます。25℃以上で熱い日には、濡らした新聞紙の上に保冷剤を入れ、むさないようにしてあげましょう。

木更津 潮干狩り 持ち物

潮干狩りのあさりの砂出しの方法

海水が重い、ペットボトル忘れの場合など、自宅でアサリの砂出しする方法を動画でご紹介しておきます。

塩分の基本

海水濃度3~3.5%に合わせる。

つまり、そして、例えば、

水1000ml(1L) 塩30g=大さじ2

これを基準として、

あさり300~500g に対して 水500ml位 塩:大さじ1

をご用意ください。

海水につける時間

お店で購入したもの 1時間くらい

潮干狩り 3時間位

冷蔵庫に保管していたら、もっと長く。

効率よく砂を出す方法

アサリの全部を浸すのではなく、体が半分くらい浮いているように。

あさりの砂出し(失敗しない砂抜きの方法) – How to Remove Sand from Clams.(2分6秒)

元気なアサリをご近所におすそ分け

潮干狩りから帰ってきて、砂はきの終わったアサリを容器に開けると意外と多い。そんな経験をすることもおありかと思います。

そんな時はご近所におすそ分けするのはいかがでしょう。実際、アサリの料理のレパートリーってアサリのお味噌汁くらいしか思い当たらないというという方も多いはず。

そんな時喜ばれるのが、プラスチック容器に海水ごと(アサリが吐いた砂と海水は捨てて、別の容器に入れて持ち帰った海水を補充する)差し上げる方法です。これなら砂が吐き終わってなくても安心しておすそ分けできます。

もし、おすそ分けを最初からされることが決まっている場合は、空のペットボトルを用意して海水を別に持ち帰ることをおすすめします。

潮干狩り(まとめ)

アサリは非常にデリケートな生き物です。いつもと違う環境に2,3時間置かれただけで呼吸をしなくなってしまいます。

潮干狩りから戻り、美味しいアサリ料理にしたいときは、できるだけアサリに優しい状態で持ち帰りましょう。深川めしにペペロンチーノ、網焼きにお味噌汁、佃煮などにして美味しくお召し上がりください。

By June

追記:数日前に、潮干狩りの持ち帰り用の容器についてもご紹介していますので、よろしければ合わせてどうぞ。

 

 

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