早春の訪れを告げる行事、節分の豆まき。時代とともに、住宅事情も家族構成も変わり、その形は様々。ところで、なぜ豆まきは大豆なんだろう。また、地方によって投げる豆が、大豆だったり落花生だったりするらしい。その理由、知りたくありませんか。今回は、そんなお豆さんにスポットを当ててみます。
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節分に豆まきするようになったのはなぜ?大豆を使う理由?
節分とは、2月3日の立春を指し、室町時代頃より豆を投げて邪気のもととなる悪鬼を家屋から追い出す行事が始まったようです。
これは中国の習俗で、都にやって来た悪鬼たちが町を荒らして悪さをすることを防ぐため鬼をめがけて大豆を投げつけ、その眼をつぶして退散させたという古いお話から伝わったものだそうです。
大豆が使われる理由は、鬼たちに効きめがあったからなんです。なんだか少しこわいですね。
豆は、「魔滅(まめ)」と通じ、無病息災を祈る意味も込められているそうですよ。
(新発見)豆まきは地域によって落花生が使われるってホント?
ちなみに、大豆と落花生、どちらをまきますか?
日本全体で見ると、その境界線はどうやら東北地方の南端にあるようです。
おおよそ北が落花生、南が大豆をまいているようです。
落花生をまく理由は、雪の中でも拾いやすい、投げた後で回収できて、さやから出せば食べられるから無駄がない、というお答えです。
雪国のみなさん、すばらしい。
節分の豆をまいた後、どうしますか?
まいた後の豆、どうしますか?
すぐにお掃除をしたら福が逃げちゃうんじゃないかしら…。 そんなことはありません!
すぐにお掃除をして邪気も一緒に払ってしまいましょう。
それから、毎年迷う食べる豆の数について。自分の年齢よりもひとつ多く食べればOKです。 新しい年の厄払いなので、数え年としてプラスひと粒食べるわけです。
でも、食べ過ぎたらカロリーが気になりませんか?
大豆の成分は、脂質とタンパク質で、とても栄養豊富な食品なんですよ。
カロリーは 100gあたり 約420キロ
カロリー、大豆の大きさにもよりますが、1粒あたりは約0.3gとすると、25歳なら、25粒約7.5gで31.5キロカロリー。ダイエット中の女性にも安心です。
豆まきの意外な風習
他にも、地方によって風習は様々。
節分の豆まきに合わせて、大豆を入れた「けんちん汁」を食べたり、神様のいる恵方を向いて無言で太巻き寿司の「恵方巻き」食べたり。
鬼の嫌いなにおいのするイワシの頭と、鬼の目を刺すと言われるヒイラギの葉を割りばしにくくりつけて、玄関外に飾ることもお忘れなく。
わが家では毎年、家族全員でじゃんけんをして、負けた人が鬼の面をつけて鬼役になり、みんなで一斉に豆を投げつけます。親も子も、この時ばかりは関係なし!容赦なしっ!です。
ちなみに去年の鬼は、この私。これがめちゃめちゃ痛いんです…。 ともあれ、家族みんなの健康を願う行事、節分の豆まき。
今年は、ぜひご家族揃って、「鬼は~外~。福は~内~。」