春・花・桜って聞くだけで、なんだかウキウキしてくる、この季節。
桜って、それぞれの種類で花言葉があるって、知ってましたか?
今回は、桜の種類による花言葉をご紹介します。
あなたのお気に入りの桜には、どんな思いが込められているんでしょう。
お花見の時に、可憐なお花に込められた花言葉をぜひ思い出してみてくださいね。
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桜自体の花言葉は?
桜の花言葉
「淡泊」「精神美」「優れた美人」「純潔」
純粋な清らかさ、一瞬豪華に咲きながらも、ぱっと散る桜の儚さ(はかなさ)。
この季節には、桜なしでは考えられない日本の代表的な風情です。日本を、日本人を代表するような繊細なイメージがありますね。
桜の種類によって違う花言葉
ソメイヨシノ 「純潔」「優れた美人」
桜といえば染井吉野というくらい代表的な品種。日本の8割は、この桜だと言われています。
桜を愛でながら、ソメイヨシノほど多くの心清らかな優れた美人が多くなって欲しいですね。
シダレザクラ 「優美」「ごまかし」
枝がやわらかくしだれる桜。風になびくさまは風情があり、しなやかで美しい反面、優柔不断さを表しているようです。
しだれる桜のラインの滑らかさが、女性の脇から腰に流れる優美さを物語り、かくしなやかな女性になりたいものですね。
八重桜 「善良な教育」「しとやか」「豊かな教養」
八重と言われるように幾重にもなる花びらの様子は、ゴージャスな中にもしとやかな一面があります。
「豊かな教養」「善良な教育」の意味するところは、ふたつ説があります。まずひとつはアメリカのジョージワシントン(初代大統領)が子供の頃、父の大事な桜の木を切ってしまいました。
しかし、嘘をつかず、そのことを正直に白状して正直さをほめられ、その教えを八重桜の花言葉にしたという節があります。
また、もうひとつは、八重桜の開花時期がほかの桜に比べると遅いため、学校に植えら、その花言葉になったという説です。
山桜 「淡白」「純潔」「高尚」「美麗」「あなたに微笑む」
日本の野生の桜の代表的な種で、和歌にも数多く詠まれています。サクラの仲間では
丈夫で寿命が長く大木になります。
昔からある桜ですが、ソメイヨシノのように早く成長するわけでもないので、なかなか貴重(高尚)だったかもしれません。
満開の山桜が風にそよぐ様子は、山の可憐な美少女から微笑まれているような、そんな感じもありますね。
桜にまつわる言葉
サクラと言う言葉は、「咲く(さく)」に複数の意味の「ら」をつけたもの。また、日本神話の女神さま・木花咲耶姫(コノハナサクヤヒメ)から取ったものという説もあります。
ほかに桜にまつわる言葉も風情があるものが多いんです。
この季節の気候や、視覚を見事に表現した美しい言葉をご覧ください。
桜雲(おううん)
桜の花が一面に咲いてまるで雲のように見えること。花の雲。
零れ桜(こぼれざくら)
満開になり、ちりこぼれるさま、またはその模様。
桜雨(さくらあめ)
桜が咲くころの雨。
桜影(さくらかげ)
水辺に咲く桜が水面に映るさま。
桜月(さくらづき)
弥生の別称で旧暦3月。
桜流し(さくらながし)
春の雨で桜の花びらが落ちて流されていくさま。また、桜を散らしてしまう雨自体のことも。
花明かり(はなあかり)
桜の花が満開で、夜暗い中でもあたりを薄明るく照らしているように感じるさま。
花筏(はないかだ)
水面に浮いた花びらが吹き集められて流れていくさま。
花曇り(はなぐもり)
桜が咲くときに曇っている様子。
花の風(はなのかぜ)
桜を散らす悩ましい風。
花吹雪(はなふぶき)
満開のとき、桜の花びらが風に吹かれて舞い散っている様子が、雪がふぶいているように見えること。
花冷え(はなびえ)
桜がよく咲いているときに、暖かくなった気候が一時冷え込むこと。
花筵(はなむしろ)
桜の花びらが一面に散ってじゅうたんのようなさま。
花の雪(はなのゆき)
雪のように散る桜の花。
夢見草(ゆめみぐさ)
桜の別名。桜の花の美しさにうっとり見とれ夢のようだ…。また、はかない夢のように美しい桜の様子からついた呼び名。
桜の種類と花言葉のあとがき
私の出身地は山奥で寒かったので、桜が咲くのも少し遅かった。それでも
春休みの部活に通うほんの1週間ほどが、満開になる時期で入学式を待たず、すべて散ってしまっていた。
中学校の桜はそういうわけで、2年間しか見れなかったし、校舎門の脇にドンと腰をすえ、たいそう優雅な咲き方をするのに、見学者が私達数人では、ほんと申し訳ないほどだった。
あ~、植えるときにせめて八重桜にしていたら、どんなに新入生や新学期の気分を盛り立ててくれただろう…って書きながら思い出しました。
卒業して、もう○十年、あの桜は、まだ元気だろうか?
当時、6クラスあった学年も今や1クラスになったと聞く。
(桜さんが)お元気なら、ますます寂しい思いをしているだろうなぁ。